「わすれもの−AQAプロジェクトの活動と未来」 会期:2016年10月5日(水)〜11月21日(月) 開館時間:10:00-17:00 休館:土曜・日曜・祝日(ただし10月15日(土)、11月20日(日)は開館) 入場:無料 展覧会場:九州大学伊都キャンパス 椎木講堂ギャラリー 主催:九州大学文学部、AQAプロジェクト2016 協力:九州大学ソーシャルアートラボ 企画:後小路雅弘(人文科学研究員教授)/AQAプロジェクト2016 昔読んだ絵本に、わすれものがたどり着く部屋というものが登場しました。 そこは誰かがわすれた本や人形、時計など、実に さまざまなものがたまっている場所で、部屋にはいろんな背景を持った人が何かしらのきっかけでたどりつき、本や人形ととも にわすれていた記憶や気持ちを思い出して大切なものとして持ち帰ります。私たちが経験的に知っているように者や景色は記憶 や感情と強くつながっており、その形や色・匂いはしばしば手がかりとなって人々の記憶や感情を呼び起こすのです。 ところで、あなたは「わすれもの」というとどんなものを思い浮かべますか。財布や傘や携帯電話でしょうか。 しかし、私たちが「わすれもの」をしてしまうのは物理的な「物」であるとは限りません。記憶や感情・心のように形而上的なわすれものも してしまう。例えば「忘れられた記憶」「忘れていた恋心」などという言葉はいかにも本や歌の文句に出てきそうです。そして そういった類のわすれものは総じて、財布や傘や携帯電話よりもそれがどういったものであったかを思い出すことが困難です。 本展覧会において展示された二人のアーティストの作品においては「人やもののつながり」を一つのテーマとしています。も のと言葉や、ものと人の記憶の間に関係性を見出す二人の作品は、まるで絵本の中に出てきた本や人形と同じように私たちが今 までにおいてきたさまざまな「わすれもの」を思い起こさせてくれます。また、本展はAQAプロジェクトの回顧と展望を目指す ものですが、AQAプロジェクトや九州大学ともかかわりの深い二人の作品に私たちはAQAの「これまで」と「これから」を重ねて います 私たちは色々なわすれものをしながら生きています。そして何かをきっかけにその事を思い出し、同時に忘れ物の価値に気が つきます。あなたの「わすれもの」はどこにありますか。 ・関連イベント 展覧会に関連して、本展覧会出品作家の牛島光太郎さんをお招きし、アーティストトークを行いました。 本展覧会への出品作品を中心に、ご自身の作品・またご自身についてお話していただきました。 2016年10月
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