■AQAのあゆみ
■AQAのあゆみ
「AQAプロジェクト」は、九州大学文学部美学美術史研究室でミュージアムマネジメント学ぶ学生たちによって、2006年に組織されました。プロジェクトでは、学生が展示・研究・教育普及・広報といった美術館の諸活動を実践的に学びながら、大学で得た知識を地域社会に還元することで、大学と社会との新しい関係を築くことを目指してきました。
プロジェクトは、2006年度の『マドンナたちのフィリピン―女性・キリスト教・多層文化―』展企画構成(福岡アジア美術館)に始まり、2007年度は『菊畑茂久馬と<物>語るオブジェ』展で鑑賞サポートプログラムを企画・実施、また『福岡アートフェア・シュミレーションα』に参加(共に福岡県立美術館)、2008年度は『中山森彦と仙ガイ』展を企画・実施(九州大学付属図書館)、さらに『柳川立花家の至宝展』(福岡県立美術館)ではギャラリートークを中心とする鑑賞サポートの実施など、活動3年目までは福岡の美術館や図書館と連携した鑑賞サポートプログラム等の実施を主に行ってきました。
4年目以降は、アジア各国と地元福岡の若手作家を取りあげた企画展を毎年開催することを主な活動とし、2009年度『ただいま―九大生AQAプロジェクトによるアジア現代美術展』、2010年度『おとなりさん。―九大生AQAプロジェクトによる韓日現代美術展』、2011年度『九大生AQAプロジェクトによる現代美術展「台湾/日本―いま ここに在るということ」』、2012年度『九大生AQAプロジェクトによる現代美術展 「わたしの街の知らないところ ―シンガポールと日本」』を開催してきましたが、2013年度『九大生AQAプロジェクトによる現代美術展 「世界の在りか ―インドネシアと日本」』を最後に、AQAプロジェクトとしての8年間の活動に終止符を打ちました。
2014年度からは「Post-AQAプロジェクト」と名前を改め、第5回福岡トリエンナーレの開催にあわせて『希望の家:モンティエンへのオマージュ/ナウィンからの手紙』(紺屋2023 konya-gallery)のキュレーションを行いました。また、九州大学に所蔵されている作品の継続的な調査・整理を通して、大学と美術との関わりについても考察しています。今後も、なんらかのかたちでAQAプロジェクトを引き継ぐ活動を行いたいと考えています。
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